文書の先頭、<HTML> の前に記述されているものが、文書型（DOCTYPE）宣言と呼ばれるものです。
文書型（DOCTYPE）宣言は「正しいHTMLの規格に則ってこの文書は書かれたものです」と「宣言」するものでが、
文書型宣言を記述する、しないは自由で、文書型宣言をしなくても、現状では特に問題は生じません。
ブラウザは、文書の先頭に書かれた文書型（DOCTYPE）をまず読み取ります。それにより、以降のソースがどの文書型で書かれている「HTML文書」かを知ることができ、文書を解釈できるわけで、文書型どおりの文法に則って作成されていれば、ブラウザは文書の解釈をしやすくなります
同様にHTML文書は、ブラウザだけでなく、検索エンジンのクローラに利用される事もあります。より正しく書かれたHTML文書の方が、不正な文書よりも、検索エンジンにより高く評価され、検索エンジンで上位に位置づけられる事もあり得ます。
実験として、Strict対応で作成し、すでにある程度のポジションにいるサイトのタグを１〜２か所、非推奨の要素や属性に変更し、DOCTYPEを Strict から Transitional に切り替えて
みると、誤差の範囲を超えてランキングが落ちます。可能な限り Strict なコードを記述する事をお勧めします。
「無料ホームページHTMLテンプレート」で公開している HTML は、HTML4.01というバージョンに基づいて記述していますが、このHTML4.01には３種類あります。
- HTML 4.01 Strict
- <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN">
- <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/strict.dtd">
- HTML 4.01 Transitional
- <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN">
- <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/loose.dtd">
- HTML 4.01 Frameset
- <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Frameset//EN">
- <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Frameset//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/frameset.dtd">
- 参考サイト
- 文書型宣言について
- 文書型(DOCTYPE)宣言
- Another HTML-lint gateway （HTML文書の文法をチェック）
- 参考文献
- SEO対策 なるほど!納得!Q&A100 (実践WEBマーケティング)
- 現場のプロから学ぶXHTML+CSS